水辺で待つ

書き残し

混乱と自立

 友人に会うたび、将来への不安ややるせなさや、社会との断絶について話をする。

 私も友人も、働くことに対して異なるが、同じ悩みを抱えている。仕事をすることに対する不安や失敗することへの恐怖、人間関係を円滑するための術。受け入れられないことが多くて、私たちは「働く」ということに対して良いイメージを持っていない。

 私は働いてはいるが、所謂「正規労働」ではない。ひと月の給与が安定しないし、そもそも貰える額が少ないので常に不安が付き纏う。実家も裕福ではないし、奨学金もあるし、その他税金も払うし、支払いは全て自分で行わなければならない。

 入るお金と出るお金の釣り合いが取れず、娯楽を享受することに対しても罪悪感を感じている。私は、実家でずっとお金がないと聞かされていたからか、お金を使うことや何かを欲しがることに対して躊躇してしまうことが多い。

 お金を浪費させる親も良くないとは思うが、お金がないなら、少ない中でどうすれば納得いく使い方ができるのかを教えて欲しかった。私はお金をいくら貯めても、安心できない。

 いつまでも親の教えやお金がないという恐怖心から抜け出せないのも癪なので、ひと月に使えるお金、必要な支出、貯金という風に分けてみようと思う。私は何か思いついてもできないことが多いので、これは来月から始められるよう、リマインダーに残した。来月は1日にお金をおろして、収入内でどうやって分けるかを考える。

 

 私は少しずつでも、色々なことから抜け出せるだろうか。少しずつでも、自分勝手に生きることができるようになるだろうか。

 いつかこんなに悩んでいたことも、懐かしく思うのだろうか。まだそのイメージができない。